2010年01月16日

四十にして惑う






[心の窓を開けて、見つめてみよう]





孔子様は「四十にして惑わず」とおっしゃいましたが、現代日本は四十にして多いに惑っているのが現状ではないでしょうか?


平均寿命が、まあ80歳位ですから、丁度 人生の半分のU・ターン地点。
子供の教育資金やマイホーム、女房になんといわれようが、しっかり稼いでくるという脳に染み付いた本能が男族にはある。

40歳の男族には、迷いだらけのストレス社会の渦の中。
だが、それを忍んで稼がねば、家族は路頭に迷ってしまう。だから闘いつずけてきたのです。


商品クレームに頭を下げに客先にでかけ、社に戻れば売り上げが低いと上司に怒鳴られる。
だから闘うという姿勢を保っていないと、バッタリと道にたれて、背中を後人に踏まれる妄想に取り付かれる。



闘うことを止めたらいいのだが、それでは「自分が負け」と想う自分が居る。



建前の社会のなかで、あせくせとお金を稼ぐ自分の姿が無意味と思えたり、病や体の異常があると、早くこんな世界とはおさらばしたいという想う様にもなる。


日本の自殺者はおよそ年間三万人。
それも40台と50台の年齢が最も高く、そしてまた年次データーを見てもその年の失業率と、その年の自殺率は概ねリンクしているのです。


ですから、人生お金がすべてで生きている方、とくに妻子を持つ家庭の年代の方が、職を失うことが最も危険ということになる。



だが、この日本で本当の行き倒れや、餓死で死んだというニュースは雪山の遭難以外殆ど聞きません。
つまりお金がなくても、この温暖な日本では、ある程度生きていけるということが真実です。
生甲斐とは、喜び、充実、感動、感謝ですから、物金の尺度ない、すべて心の内容なのです。


ゆえに、物金の豊かさから、心の豊かさへの価値基準のシフトをと、古今東西の聖賢が繰り返し繰り返し述べていることなのです。



インドやブラジルの農家に行って御覧なさい。歯ブラシ一つありませんよ。
それでも子供たちの眼は美しく輝いているのです。


物金に拘泥すると、それが得られない自分が哀れ。
ならばこの身もいっそのこと、ということになってしまうのです。






[自殺率世界マップ   資料:WHO 2009年]




自殺率、10万人当りの自殺件数を2009年データで国際比較で調べてみると、第一位はベラルーシの35.1件。
ついでリトアニアの30.4件、そしてロシアの30.1件と続く。日本は24.4件で第6位。


世界六位の自殺大国が、経済大国の日本の裏側の実体なのですね。




自殺率が少ないのはシリア、エジプト、ヨルダンでこれらは大体100位くらい。
それと南米も少ないですね。



どうも回教国家のように死に対する戒めが宗教的にあるのではないでしょうか。
そして南米もキューバを除いて非常に自殺者が少ない。
暖かい国、貧しくとも共存しあえる国、そしていずれも貧しい国、どうもそんな印象を持ちます。


暖かくて、貧しくて、心と心が通い合う国々が自殺が少ないようですね。



話はわが国に戻って、日本は「うつ病患者」も100万人を超えたと聞きます。

昨年 秋頃の本ブログでも書きましたが、心療内科などの医療機関への届出のない「ウツ予備軍」を含めると、およそ日本国民の1/3がそうでしょう。


40歳から50歳くらいまで、その人生の半分のU・ターン地点までに、自分の何たるかを選択して仕事につき、結婚もし、棲みかを探しあててまいりました。


その壮年期の心の中に、いつしかウツや自殺の根っこが芽生えてきたのです。
その心の陰を隠して、言い訳をして、隅っこに追いやって、これまで納得いかない人生を闘ってきたのです。


心の陰そのどれもが、大半は「モノ」・「金」に起因する。
もちろん恋愛問題、親の介護の問題ほか、いろいろあるが壮年期の大きな陰はモノと金。



『こだわりを捨てる心境』が、一切の執着をたつゼロ点。

それでいて「肯定して生きる」という意思が大事であって、怒りや悲しみ恨みなどの「分離の感情で生きている」のであっては、命の輝きを失っています。


イヤイヤ仕事をしていても、その何故イヤなのかを正直に自分の心に聞いてみる。

すくなくとも自分の心に嘘をつかず正面から認めてみよう。

自分の課題に向き合うことが、成長には不可欠。
課題に向き合えば苦痛を伴いますが、ずっと逃げてきた逃避が、ウツを自殺にまで追い込むのです。


残り半分、人生のU・ターンの時にこそ、新しい幸せ探しをしてみましょう。
それはウツでなくとも、新しい輝きを見つけていくことに人生の意義がある。


真我に聞いて、やりたくないことは、止めましょう。
自分の心に嘘のない本物人生、本物の道探しを始めましょう。


それは新しい闘いではなくて、これまでとは逆に「与える側」に廻ることが新しい人生の原点ですよ。


この記事へのコメント
鈴木さま

小生も40才のころは惑いと混沌の
真っ只中でしたが、日本が右肩あがりの
時代でしたので幸いにも生きつづける
ことができ感謝しています。

ひるがえって昨今の、年間3万人×20年=60万人
の人口は、徳島県の県人口に近いです。

1970年の大阪万博から40年過ぎました。
長期での累計数を考えますと哀しいです。

仕事で東南アジアに行きますが鈴木さんの
仰るとおりですね。子供たちの目は輝いていて
小生が過ごした貧しかったけれど何かイキイキ
としていた昭和30年代前後の日本と一緒で
現地に行けば懐かしくホットする自分がいます。
Posted by mashima at 2010年01月16日 07:43